美容液のODM/OEM製造時に押さえておきたいポイントと流れ
化粧品ODM/OEMで美容液を作りたいと思ったとき、どのようにメーカーに依頼し、製造していけばいいのでしょうか。
「詳しいことは分からずとも、とりあえず相談に行ってみる」というのも方法のひとつかもしれませんが、事前にポイントや製造までの流れを知っておくと、打ち合わせやその後の工程がスムーズです。
美容液製造のODM/OEMで押さえておきたいことをお伝えします。
美容液のODM/OEMで押さえておきたいポイント
美容液をODM/OEMで製造するにあたって、まずは基本的なポイントを押さえておきましょう。
美容液の定義や化粧水との違い
まずは、美容液とは何かについて、化粧水との違いも含めて確認しておきましょう。
美容液とは、ニキビや毛穴、美白、しわなど、特定の肌の悩みを集中的にケアする化粧品のことを指します。
美容液は必ずしも必要なものではありませんが、肌の悩みを持つ人や、特定の効果を求める人にとっては重要なスキンケア用品です。
同じ「美容液」というカテゴリーの製品であっても、どんな悩みにアプローチするかで、使う成分が異なります。
一方の化粧水は、水分が蒸発して乾燥した肌に水分を補給する化粧品です。
肌のタイプ分けなどはありますが、含まれている成分に大きな違いはなく、すべての人を対象とした基本的なスキンケア用品といえます。
美容液に含まれている成分
では、美容液にはどのような成分が含まれているのでしょうか。
主な成分をピックアップしてみましょう。
よく知られているのが、保湿成分のコラーゲンとヒアルロン酸です。
化粧水に含まれていることもある成分ですが、美容液の場合は高濃度で配合し、化粧水だけでは潤いが補いきれない部分に対処できるようにしています。
そのほか、美白の有効成分であるビタミンC誘導体やアルブチン、にきび対策の消炎剤など、成分は多種多様です。
ここで押さえておきたいのは、ODM/OEMメーカーによって、取り扱っている成分が異なるということです。
メーカーによっては、自分たちが使いたい成分を扱っていないというケースもあります。
自分たちが作りたい美容液はどんな悩みを解消するものなのか、そのためにはどのような成分が必要なのか、できる範囲で洗い出してみましょう。
そして、メーカーにODM/OEMの依頼する前に、その成分を扱っているか否かを確認してみてください。
美容液のODM/OEMの流れ
作りたい美容液が決まったら、ODM/OEMでの製造に入ります。
ここでは企画から製造の流れについて説明します。
美容液のODMではコンセプトなどの企画段階からメーカーが行いますが、OEMの場合は生産の工程だけになりますので、その点はご留意ください。
美容液のコンセプト決め
まずは製造する美容液のコンセプトを決めます。
コンセプトの基本となるのは、ターゲットとする層、そのターゲット層のどんな悩みを解消する美容液なのかということです。
そのほか、使う成分、価格や販売イメージなど、細かいことも詰めていきましょう。
他社製品との違いや、アピールポイントも洗い出しておくと製品の個性、ブランド性が明確になりますし、製造に関わる全員のイメージも共有しやすくなります。
美容液のサンプル作成
ODM/OEMメーカーから、決定したコンセプトにそった成分で作ったサンプルが提示されます。
使用感や香りなど、自分たちが世の中に出したいと考えた美容液になっているかどうかを丁寧に確認しましょう。
手直ししたいことがあれば、ODM/OEMの担当者と話し合いながら、再度サンプルを提出してもらいます。
ここで大切なのはこだわりたい部分に関しては妥協しないことです。
とはいえ、何度もサンプルの作り直しをしていたのでは時間も費用もかかりますし、関わる人たちの士気も下がってしまいます。
そうならないためにも、前段階のコンセプトをしっかり固めておくことがとても重要です。
パッケージデザインの作成
サンプルにOKが出て処方が決定したら、容器やパッケージデザイン作りに進みます。
化粧品販売では、成分や効能はもちろん大切な要素ですが、容器やパッケージデザインが売り上げを左右するという側面があることも事実です。
中身以外にも、売れ行きを左右する要素があることを念頭に置き、美容液のコンセプト、ブランド力がターゲットに伝わるような、魅力的なデザインを考えていきましょう。
商品の生産
美容液の処方が決まり、パッケージデザインも決まれば、商品の生産に入ります。
発注したロット数の商品が出来上がったら納品されるので、いよいよ販売です。
パンフレットの制作、SNSでの告知や拡散、Webサイトの作成、販売店舗の準備など、販売にあたって必要なことを進めていきましょう。
美容液をODM/OEMに依頼して製造するときに押さえておきたいポイントや流れについてお伝えしました。
おおまかなことは、おわかりいただけたかと思います。
まずは、自分たちがどんな美容液を作りたいか、そのために必要な成分は何かを洗い出してODM/OEMメーカーを選定していきましょう。素晴らしい美容液を送り出せるように、応援しています。